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温度管理必須、外国産カブト・クワガタ飼育のための簡単、低コストな保冷・保温ケースの作り方

inaka

目次

外国産カブト、クワガタは温度管理が必須ですよ

外国産カブト、クワガタは温度管理が必須です。

例えばヘラクレスオオカブトは南米産で暑いイメージもありますが、意外と暑さ寒さに弱いのです

日本は四季があり、特に昨今の極端な暑さや寒さ、また豪雨や台風などもあり温度変化も激しい。

それに自然界であれば例えば暑い時であれば日陰や風のよく当たる場所、土に潜るなど暑さから逃げる場所がありますが、飼育している場合の移動範囲はあくまで飼育ケースの中だけ。

逃げ場所がないだけに温度管理がかなり重要です。

そこでヘラクレスオオカブトを飼育するにあたって温度管理が必要なのですが、本当はエアコン管理できればベストだと思います。

ただ、住んでいる部屋に飼育ケースを置くスペースや臭い、見た目の問題や、飼育専用に1部屋まるまる使うのもアレだし、電気代もかかるし…

なかなか家族の理解も得られにくいです。

保温・保冷ケースを自作してみた

そこでもっと簡単に低コストでできないか考えた結果、以下のような保温も保冷もできるケースを作成してみました。

壁面素材はスタイロフォームが優秀

まず素材は建築材料などにも使用されているスタイロフォーム

他のカブトムシ管理されている方のブログなどを参考に、30mm厚のものを使用します。

そして大きさですが、将来的に幼虫、蛹などケースが増えていく想定で、幅900mm、奥行450mm、高さ900mmの大きさに決定。

ただスタイロフォームの基本的な寸法は1800×900mmのためカットが必要で、完全に真っ直ぐカットできないと隙間ができてしまい保温、保冷効果が落ちてしまいます。

しかし私にはそこまでの技術、設備、几帳面さないため、カット済みのものをネットで発注

若干高くつきましたが、カット不要で接着するだけでできるため手間がかからないことと失敗のリスクを考えると仕方なしです!

そして到着!

到着したスタイロフォーム

プチプチで丁寧に梱包されてた

包装をとったスタイロフォーム

スタイロフォームをくっつける

まずは表面ザラザラのためコロコロで軽く処理。

コロコロでスタイロフォーム掃除

結構いっぱいザラザラがついてくる。てか永遠についてくる。

続いてスタイロフォーム同士をつなぎあわせていきますが、ここの作業がまあまあ大変。

とりあえず仮止めしやすいようにつまようじを芯にして、周りにボンドをぬりぬり…

スタイロフォームにボンド

ボンドをたっぷり

木工用(速乾)ボンド使いましたが、これはできたらもっと瞬間接着するものの方が良かったかも。

固まるまでまあまあ時間かかり、支えておくのが大変だったので。

はみでるボンド

多少ボンドがはみでてても気にしない、気にしない…

最後の1枚は簡単

壁がくっついたら、残り1枚の貼り付けは簡単

箱型になったスタイロフォーム

なんとなく形になってきた!

残すはあと扉。

アルミマット貼付でさらに保温、保冷効果アップ

その前にここでさらなる保温保冷のためこちら!

アルミロールマット

アルミのシート、8mm厚でちょっと厚め。

アルミシートロール2

1800×900だとピッタリ

これを内側に張り付けていきます。

内側にボンドを塗る

内側にボンドをぬりぬり…

ここは上記写真よりボンドをもっとたっぷり塗りたくるほうがイイですね。

ボンドが少ないとうまくくっつかず浮いてきますので。

内側にアルミマット貼り付け完了

ピッタリ貼れました。

あとからボンドを追加するのは難しいので、何度も言いますがたっぷり塗りましょう。

僕は少しボンドが少なく、浮いてる部分もあったのでとりあえず近くにあったつまようじで応急処置し固まるのを待ちました(苦笑)

さらに内側のアルミマットだけでなく、壁や床としてのスタイロフォーム同士の接着も不安があったため一応接着部分全てテープで補強します。

アルミマットをテープで固定

内側のアルミマットをテープで補強

アルミマットとスタイロフォームの角をテープ補強

特に角の部分は多めのテープ補強

前面

だんだん見栄えが悪くなってきた…

裏側もテープ補強

裏の壁どうしもテープ補強

壁どうしの接着部分にスキマがあったためそこにアルミシートの切れ端をはめ込みテープで固定。

写真にはないですが、扉となるスタイロフォームの内側にも貼り付け。見た目はアレですが、何とか形になりました。

最難関、扉の取り付け作業。スライドドアのはずが…

続いて最難関の扉の取り付けにかかります。

スライド式、観音開き式…などいろんな形にすることができますが、比較的作業が簡単そうなスライドドア式にしてみることに。

まず用意するのはアルミのアングル。

扉になるスタイロフォームの厚み30mmプラス余裕をもたせてL時の寸法は25.4×76.2mm。

問題は長さが2mのためカットが必要です。

ホームセンターで購入すればたぶんカットしてくれますが、以外とこのアルミのアングルって置いてないんですよね。

取り扱いの多い大型ホームセンターとかなら置いてるかも。

僕の場合田舎なもので結局自分でカットするはめになりましたが、幸いアルミは柔らかい素材のため専用工具使わなくてもノコギリとかで切れちゃいます。

カットができたらこれらを天井と床のスタイロフォームに固定していくわけですが、扉がスライドしやすいように内側にもアルミアングルを貼り付けます。

アルミアングル図面

こんな完成イメージ(赤色がアルミアングルね)

内側にアルミアングル

まずアルミアングルを内側に張り付け

続いて外側のアルミアングルを、扉となるスタイロフォームの厚み30mm分張り出して固定。

天井にアルミアングル貼り付け

天井にアルミアングル貼り付け

ボンドでの接着が上手くいかず、テープ固定。

これまで半透明の養生テープで固定してきましたが粘着力弱かったため、ここから見栄えを無視して強力な布ガムテープに変更(笑)

続いて床部分。

アルミアングルを固定

床部分もアルミアングル

完成(仮)

大体の形ができました

ただ、スライド式になるはずだったのですが、アルミアングルを布テープ固定してしまったため滑りが悪く、まったくスライドしない…

ということで上部アルミアングルをパカパカと開く可動式に。

パカパカと開閉式に変更

パカパカと開閉式に変更

外気温と内気温両方がわかる温度計を用意

大体の形ができたということで最後に用意するのが温度計

温度計本体とコードの先のセンサーの2か所の温度が計測できるもので、外気温との差が比較できるため保冷ケースの効果が分かりやすい。

センサーは優先のため、本体からケース内側に配線する必要がありますが、幸い扉部分に隙間はたくさんあるため(笑)そこから通します。

というわけでとりあえず飼育ケース完成!

保温と保冷効果はこちらで↓

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