外国産カブト、クワガタ飼育用の自作保冷ケースの効果検証。冷凍ペットボトルで真夏を過ごせるか!?

目次
外国産カブト、クワガタ飼育用自作ケースの保冷効果は?
外国産カブト、クワガタ飼育をするには温度管理が必要です。
特に昨今の異常気象ともいえる夏場の高温をどう乗り越えるかが大きな課題。
国産カブトムシでもシンドイと思うほどの暑さでありますが、外国産カブトになるとなおさら。
例えば南米産ヘラクレス!って聞くと暑さに強そうなイメージあるけど、実際は日本ほど暑くないのです。
そんな外国産カブト、クワガタ飼育するには本来はエアコン管理がベストではありますが、コストや家庭的な問題として不可である場合が多いでしょう。(我が家も例外ではなく)
ってことでエアコンを使わず、かつ室内ではなく屋外飼育できないかな?ってことで前回は保冷・保温ケースを作ってみました。
温度管理必須、外国産カブト・クワガタ飼育のための簡単、低コストな保冷・保温ケースの作り方
このケースを使って、「凍らせたペットボトル水を毎日とりかえて夏を超えよう!」作戦。
結果から言うと、外国産カブト、クワガタを飼育することは可能なレベル。けどめっちゃ手間はかかるし、温度は安定しない。
まずは実際の検証結果を見てみましょう!
「凍らせたペットボトル水を毎日とりかえて夏を超えよう!」作戦
まず作戦概要を説明。
気温測定をするのはこの「ドリテック 室内室外温度計 O-209BL」。

春の気温
下のINが室内の気温、上のOUTが保冷ケースの内部の気温です。
室内、室外それぞれの最高、最低気温メモリー機能もついてます。
そして保冷ケース内に、水を凍らせた2Lのペットボトルを置くだけであります。

冷気は上から下だからできるだけ上部に置こう
作戦結果発表
まず出勤前(AM6:30頃)に冷凍ペットボトルを投入します。
その時点での温度は16度ぐらいだったので冷え過ぎがちょっと心配でしたが…
そして帰宅(PM7:30頃)。
温度計のメモリー機能で今日の最高気温と最低気温を確認します。

ブレてる
外気温最高温度37.4度に対し、ケース内最高温度は27.4度と気温10度ダウンの効果!
ただ、いろいろ検証してみて分かりましたが、冷凍ペットボトル1本だと1日持たず2本入れた状態でこの結果でした。
これはケースサイズに応じて本数とかペットボトルサイズ調整は必要ですね。
ちなみに朝方の気温下がりすぎの心配もありましたが、実際は朝出勤前からケース内の最低気温は約1度ぐらいしか下がっていませんでした。
まとめ
「凍らせたペットボトル水を毎日とりかえて夏を超えよう!」作戦はとりあえず成功。
ただ、以下のような課題も残りました。
- 1日の気温差は結構大きくなってしまう
- 30度近くまで上がってしまう恐れがある
- 2Lペットボトル×2本を毎日安定して作り続ける手間とスペースの問題
以上のように、もっとも大きな問題としてこの作戦では気温差が大きくなることは覚悟が必要です。
少しでも長寿化や大型化、産卵数増加を狙うのであれば、エアコンで一定の温度管理がベストでしょう。
また、ペットボトル2L×2本を毎日作り続けるには冷凍庫のスペースの問題があります。
冷凍庫の性能によっては多めに入れておかないと、翌日に凍りきっていない…なんてことも。
万が一そんなことがあれば、即カブト、クワガタの生命の危機に繋がりますから、絶対に避けなければいけません。
ということで多めに冷凍ペットボトルを作る必要もありますが、やっぱりスペースは厳しい。ってことで業務用冷凍庫も導入してみた。

業務用冷凍庫
※ここまでするとエアコン管理の方がコスト的に安いんじゃ…
まあそんなこんないろんな課題はありますが、この保冷ケースであれば産卵から幼虫、成虫になるまで普通に飼育するのであれば可能ということが分かりました。
ヘラクレスオオカブトとか飼育してみたい!けどエアコン管理は難しい…ってことで諦めていた方もぜひチャレンジしてみては!