豪雨災害があった広島県呉市にボランティアに行ってきた話。

豪雨災害の広島でボランティア活動

2018年7月、西日本豪雨災害が起きた広島県呉市にボランティアに行ってきました。

プライバシーなどを考慮し細かい状況報告やその写真は控えますが、2018年8月17日現在まだまだ人手が足りていません。

テレビなど報道されることがだんだん減ってきていますが、現地、特に人手の少ない過疎地の方ではまだまだ道路や家が土砂で埋まっていたりする状況です。

夏休み中の今は大学生の方々はじめたくさんボランティアで参加してくれているようですが、今後、特に平日は人手が少なくなり復旧速度が上がらない見込み。

僕も先日災害ボランティアというものに初めて参加しましたが、参加する前は僕が行って「意味があるのだろうか?」「どこにいけばいいのだろう?」「何を用意していけば?」などたくさんの不安がありなかなか踏み出せなかったです。

実際参加してほかの参加者とも話していると初めての人の割合も多く、やはり同じような不安があったという方もいらっしゃいました。

そこで本記事ではボランティアに参加したいと思っているけど不安があってなかなか踏み出せない、という方へ少しでも情報提供をしたい。

広島県呉市のピンポイントの話にはなりますがこの記事で一人でも多くの方がボランティアに参加しようと思っていただければ幸いです。

まずは「くれ災害ボランティアセンター本部」(呉市役所1F)へ

呉市役所内にくれ災害ボランティアセンター本部が設置されています。

ほかに近隣場所のサテライトも設置されていますが、初めての方はまずくれ災害ボランティアセンター本部に行くことをオススメします。

JR呉駅より徒歩約15分。

ボランティアの場所や日程、持っていくものなどはこちらで確認できます。

くれ災害ボランティアセンターについて

受付場所も呉市役所内と分かりやすいですし、スタッフの方も多く、分からないことは丁寧に教えてくれます。

飲み物、軍手、防塵ゴーグル、マスク、衛生用品などの支給品や長靴レンタルも。

しかし常時あるか分からないので一応一式用意したうえで参加された方が良いかも。

昼食はコンビニや外食できるところが近くにない現場が多いでしょうから保冷バッグなどに入れて持参しましょう。(呉駅内にスーパー、市役所付近にもコンビニあります)

スコップもできれば持参と書かれていてベテランさんは自分が使いやすいマイスコップ持参されている方もいました。

しかし現場ごとでたくさんスコップなどの道具は用意されていて、なくても大丈夫です。

また、県外からだと宿泊したりで大きな荷物、スーツケースなどあっても、こちらのボランティアセンターの方で預かってもらえますし、貴重品盗難などの不安があればコインロッカーもあります。

呉市役所のくれ災害ボランティアセンター本部にて受付した後、約10人づつぐらいのグループに分かれて簡単な説明を受けます。

ボランティア経験者の方にはグループのリーダーの指名があり(人員点呼やペースメーカの役割)、その後各現場へバスで移動。

※参加者多数の時は受付打ち切る日もあるようで僕が参加した日はお盆の土日でしたが、10時30分ぐらいには参加者多数で受付終了してました。

現場で作業

その後グループごとで現場へ向かいます。

今回僕が向かったのは呉市音戸町先奥という地域。

呉市の中でも過疎地で人手が特に足りていない地域のようです。

災害から約1か月経った今でも土砂で倒壊している家があったり、床下まで土砂でおおわれている家がまだ多数ありました。

僕たちボランティアの作業はこの床下にある土砂をスコップですくいバケツリレーで庭にかき出す作業です。

…ひたすらこの繰り返し。

なかなかハードなイメージで女性や体力に自信のない方は不安があるかもしれませんが、適材適所といいますか、いろんな役割があるので大丈夫。

力、体力がある人はスコップで作業、ない方は比較的軽量な資材やバケツを運んだりそのサポートしたり仕事はいくらでもあります。

また真夏で気温35度オーバーということもあり、15分作業→15分休憩が徹底されていて、作業中でもいつでも休もうと思えば休めます。

みんなが作業してるから休みにくい、みたいな雰囲気は一切ありませんでしたし、無理して熱中症になったりしたら余計迷惑かけますからね。

それから現場にもよりますが、独特のにおいがします。

しばらくすると慣れますが、塵もすごいので防塵タイプのマスクは必須です。

また、看護師の方がこちらもボランティアで体調不良の人がいないか見回りしてくれていて飲み物などの支給もしてくれました。

本当にありがたかったです。

そして夕方4時ころには作業終了し、ボランティアセンター本部(呉市役所)へバスで帰ります。

その後は呉駅付近の大和温泉物語という温泉が無料で入れたり、大和ミュージアムなど観光地の割引を受けられたりしました。

ほかいろんな宿泊施設でボランティア証明書があればボランティア支援価格ということで割引がききます。

ボランティアは偽善?

よく言われる「ボランティアなんて偽善だ!」という言葉。

ボランティア参加者にも「善良ぶってる賞賛されたいだけの偽善者」、「そんなことはないと表向きは思ってるけど、実は偽の心ではと疑ってる人」、「心から世のため人のためと純粋に思ってる人」などいろんな人がいるだろう。

自分も正直ボランティア活動を通して地域貢献したい気持ちはもちろんあったけど、人から賞賛されたいっていう偽善の気持ちも多少はあった気がする。

他人から見れば偽善者に見えるかもしれないし、本当に良い人と見られるかもしれない。

けど、実際にどう思われようが他人の心なんて分かるハズがないし、考える必要もないことだと思う。

そしてボランティア活動に参加しているということはどう思っていようが事実。

善良、偽善問わず参加しないことには同じだと思うし、参加して作業して貢献していることは間違いないことでそれが一番重要なんだろうなと。

逆に勇気付けられたり、元気をもらったという話

ボランティア参加者がよく言う「被災者を助けるために参加したはずが逆に勇気や元気をもらった。」って話も実感した。

被災者の方からの「ありがとう」。

ボランティアセンター関係者からの「いってらっしゃい、頑張ってね!」そして「お帰りなさい」。

銭湯の受付のお兄さんから「お疲れさまでした。ゆっくりしていってね」。

普段の生活の中では当たり前になりすぎて埋もれてしまっている、または無くなってしまいつつある言葉たちを改めて実感し、その時だけでも自分の居場所が存在していると感じた。

また、名前も出身も性格も分からない、初めて出会うほかのボランティア参加者との連係プレー。

いろんな人との協力作業の中で自分ができること、できないこと。得意なこと、苦手なこと。他人のスゴイところ、自分の方がスゴイところ。そんなのも感じられた。

アンパンマンじゃないけど、ボランティアに参加すると逆に愛とか勇気とか元気をもらえるというのは事実でした。

そして最後に、すごく心に残ってるのが、関東からボランティアのためだけにわざわざ来ている方に聞いた、ボランティアに参加した理由。

呉が好きだから。それだけ。

もうね。最強だと思った。心からリスペクト。

最後に

以上僕が呉のボランティアに参加した感想でした。

僕一人が参加することでできた作業や貢献できたことというのは、ほんの1日だけで本当に微々たるものだったと思います。

いてもいなくても変わらないよ、ってレベルかも。

でも、それが2人、3人…もっと多数になっていけば大きな力になるし、1人でも2回、3回…ってなっていけばトータルでの作業量はバカにできない量になってくるハズ。

また実際にボランティア作業に参加できなくてもできることはあります。

被災地では宿泊施設もキャンセルが相次ぎ、連休にはにぎわっている先述の大和ミュージアムなど観光地もお客さんがかなり少なく経済的にも大打撃だったようです。

ですから例えば募金するとか、被災地に旅行に行くなど。

本記事で一人でも多くの方がボランティアに参加、また少しでも被災地へ貢献することで少しでも早い復旧に繋がれば良いなと思います。