高規格キャンプ場並みの設備×親切でやさしい管理人さん「南阿波サンラインモビレージ」でソロキャンプしてきた。

目次
南阿波サンラインモビレージに行ってきた!

夕方~到着ということで全編暗めの写真でお届けします
徳島県南部で早朝から釣りの予定があり、自宅から遠方だからどこか近場のキャンプ場に前乗りしとこ!ってことで「南阿波サンラインモビレージ」へ。
夕方~早朝という大変短い時間だったけど、思ったより(失礼)周辺環境含めてスゴくイイキャンプ場だった。
結論から言うと何がいいって、お風呂、トイレ、電源、売店…など高規格キャンプ場並みの設備があって、親切でやさしい管理人さんもいて、周辺にある海や川、山でも遊べる。
さらにキャンプ場からちょっと足を延ばせば美波町や牟岐町にも近く、観光の拠点としても。
当日はソロキャンプでしたが、家族や友達と来ても(そっちの方が)絶対楽しいし、個人的にリピート確実!なキャンプ場ってことで記事にしてみます。
南阿波サンラインモビレージがあるところ
まず「南阿波サンラインモビレージ」の場所について。
にぎやかな過疎の町「美波町」
「南阿波サンラインモビレージ」は、徳島県は美波町という人口約6,000人の小さな町にあります。
日本の渚百選・大浜海岸に訪れる「ウミガメ」、四国八十八箇所霊場第二十三番札所「薬王寺」などの観光名所があることに加え、サテライトオフィス開設社数全国1位である徳島県でも最多の開設数を誇る町。
ほかにも伊勢海老など地元でとれた魚介類や徳島県が誇る地鶏「阿波尾鶏」料理、地鶏ラーメン屋さんなど食べ物も美味しいし、トライアスロン、サイクリング、海水浴、釣り…など観光資源がたくさんある「にぎやかな過疎の町」。
今回はスケジュール的にキャンプ場宿泊→翌日釣り。だけの訪問でしたが、美波町(+周辺地域)を満喫するなら2泊3日ぐらいでゆっくり行きたいですね。
「野生を感じる」南阿波サンライン

南阿波サンラインモビレージ入口
そんな美波町にある「南阿波サンラインモビレージ」はGoogleマップでもカーナビでも名前を入れたら一発で出てくるはず。地図を見たまんま、海を臨むキャンプ場。
徳島市内からだと、車で渋滞がなければ大体1時間30分ぐらい。
国道55号線をひたすら高知方面へ南下、途中看板にもでてくる「南阿波サンライン」という以前は有料道路であった(今は無料)入り組んだリアス式海岸沿いを走る県道。
ずっと海岸沿いの絶景!ってわけではなく、山の中→海を臨む絶景!→山…っていう感じだけど、たまにでてくる海の景色はそれはそれは素晴らしいの一言。
さらに道中シカやサル、タヌキなど野生動物に出くわすことも珍しくない。
景色を楽しみながら運転するのは気持ちいいものだけど、突然道路に飛び出してくる野生動物にはくれぐれも注意してね。
途中展望台も数か所あるので、いったん止まって景色を楽しむのがオススメ。
今回は時間の余裕なくて、この辺の写真が撮れなかったのが残念でした…
買い出しは最寄りのスーパー「オオキタ」で

フレッシュフーズオオキタで買い出し
南阿波サンラインに入るとコンビニやスーパーは無いため、事前に買い出しが必要であれば少し手前のスーパー「フレッシュフーズオオキタ」がオススメ。
国道から少し入ったところですが、こちらもナビででてくるはず。
この日和佐駅周辺は道の駅やコンビニなどもありますが、この「フレッシュフーズオオキタ」のイイところは地元付近で獲れた魚介類が豊富なところ。
また値段もお手頃で、訪れる時期によって獲れる魚が変わりいろんなラインアップが楽しめそう。
また、日和佐駅周辺にはほかにも魚や地鶏がおいしい定食屋やラーメン店などの飲食店も多数あり、キャンプ飯だけでなく、地元飯も楽しめます。
南阿波サンラインモビレージはこんなところ

受付がある管理棟
んで「南阿波サンラインモビレージ」に到着。
ちなみに「南阿波サンラインモビレージ」にはコテージもありますが、今回僕が宿泊したのはテントサイトのためそちらについての情報はありません…

テントサイトから望むコテージたち
管理棟とかコミュニティハウスとか
まず広ーい駐車場に車を停め、受付のある管理棟へ。

管理棟入口で出迎えてくれる看板ネコちゃん
めっちゃ感じの良い管理人さんから優しく丁寧にキャンプ場について解説してもらえます。
また、管理棟ではアルコールを含め飲み物やお菓子などの販売も。

キャンプサイトご利用案内
頂いたご利用案内をまとめるとこんな感じ。
- 管理棟付近はWiFiも使用可
- トイレは24時間コミュニティーハウスで利用可
- 手持ち花火はテントサイトでOK(~22時)
- 打ち上げ花火はキャンプ場すぐ横の海岸で
- 22時に消灯
- 精算は後払いで翌日10時まで、テント撤去は11時まで
精算は後払いで、ってことですが今回翌日早朝の出発だったためその旨伝えると、チェックイン時に先払いでOKいただけました。

トイレがあるコミュニティハウス
テントサイトからすぐ近く、トイレがあるコミュニティハウスは24時間オープン。

洗濯もできる

更衣室も

ウォシュレットまで
建物自体は築年数を感じさせられるものの、トイレはじめ内部はすごいキレイに掃除されてました。
ウォシュレットまでついてて、キャンプ場としては至れり尽くせり。
テントサイト

テントサイト最奥から入口駐車場を望む。手前左に見えるのは卓球台
続いて駐車場すぐ横、テントサイトについて。
テントサイトへ車の乗り入れはできませんが、荷物の載せ下ろし時は入口付近に駐車可能。
ですので大荷物でも運搬はそこまで苦労はないかと。
テントサイトのスペースもそこまで広い感じではなく、一応上限は5サイトまで。
携帯電波がビミョー…という口コミも聞いていましたが、テントサイトでも普通に電波MAX入ってました(au)。

芝生の地面は柔らかめ
テントやタープを張る際に心配だった地面はそこまで硬くなかった。
テントに付属のアルミペグで余裕の硬さ、何ならプラスチックペグでもイケるかも?ぐらい柔らかめ。

炊事用水道、食器洗い洗剤やタワシなども

地味にうれしいキャンプ道具や足元も洗える水道。

ゴミ箱までありますやん
ほかにはテーブルや焚き火スペースがあったり、コードリール電源も貸し出しOK、卓球台まで(笑)。
卓球台は屋外に置いていてボロボロなので使えるかどうかは不明w
キャンプ場周辺

テントサイトから海が見える

少し下りるとすぐ海。徒歩1分。
キャンプ場をでてすぐには砂浜が広がる海。
海水浴や釣りが楽しめるほか、当日来ていたほかのキャンパーさんはモリで魚突きも楽しんだとのこと。

正面入り口から見た管理棟。下には小川が流れる。
管理棟下には小川が流れており、カニや水棲昆虫なども。ガサガサできるほどの水量はなさそう。

美波町~牟岐町にかかる海沿いにある林は魚つき保安林に指定されている
南阿波サンライン周辺をはじめ、美波町~牟岐町にかけて海沿いの林は「魚つき保安林」に指定されている。
「魚つき保安林」とは…
古来、漁業を営む地域では、海岸の森林を守る習慣があり、岬の岩場に成立する海岸性の森林や、湾内の離島の森林に神社を設け、立ち入りを制限するなど、一定の保護を行って来た場所がたくさんあった。これは、森林の木影には魚が集まる、とか、森によって風当たりが弱まる、など、いくつかの理由のもとに、この森林があるから魚が集まるのだということを認知していたものである。
それらの森の事を魚つき林といった。そのような形で残って来た森林を法的に保護するための名称が”魚つき保安林”であった。
※Wikipediaより引用
ほかにも「魚つき保安林」があることで、木々から発生する栄養分が海に流れることで魚のエサになるとか、土砂を防いで海が汚濁されるのを防ぐとか。
いろんな効果がありそうではありますが、沿岸の森林が海に与える影響についての科学的根拠はないのだそう。
しかし海沿いで暮らしていた先人が、飢餓や荒天から命の危機にさらされ、実際に命を落とすことも多数あっただろうし、それらから自分たちの身を守るには森林が近くにある方が良い。という経験から現代に伝わっているのでしょう。
あくまで「森林→海や魚に好影響」ということについての科学的根拠がないだけで、人間の生活において森林が重要な役割を持っているということには間違いないと思う。

看板犬もお見送り
お風呂も使用可能

ゲストハウス感がすごい
続いてお風呂。
コテージ利用者だけでなく、テントサイト利用者でもお風呂は使用可能。
管理棟の1階(地下?)にあり、時間は21時まで。費用は施設利用料に含まれてます。

お風呂の中まで失礼 その1

お風呂の中まで失礼 その2
キャンプ場のお風呂あるあるで小さな1人しか入れないシャワールーム。みたいなのではなくて、ちゃんと浴槽もあって、シャワーも3つで結構広い。
シャンプー、ボディソープまで完備。
まだお風呂に1人では入れない子連れで来ても安心。
そして焚き火。
そして最後はお決まり焚き火。
本当はBBQとかキャンプ飯とか…いろいろしたかったけど、チェックインが遅く消灯時間までに余裕がなかったため食事は上述の「フレッシュフーズオオキタ」で買った半額の総菜やお弁当(笑)
大体どこのスーパーもそうでしょうけど、夕方以降に行くとよく割引されてますw
消灯準備まで約30分ほど、何をするでもなく焚き火を眺める。
ただただ、ボーっと火を眺める。
だけなのにどうしてこんなに楽しいのか、癒されるのか。
さらに「南阿波サンラインモビレージ」のテントサイトでは海のさざ波の音も聞こえてくるため、「さざ波の音×焚き火」によるリラックス感スゴイ。
「焚き火によるリラックス効果」みたいな科学的根拠があるのかないのか分かりませんが、どっちでもよくてただただ癒されるのです。

消灯時間後はテントに籠る

外からみたテントの前室内

この隠れ家感がたまんない。
DOD「ライダースバイクインテント」本来はこの前室はバイクを収納できるスペースなんだろうけど、こうやってランタンとかいろいろおいて横の窓をこそっと開けてたら隠れ家感満載でたまらないですな。

管理人さんから頂いた、前の海でとれたテングサで作られた寒天。おいしかったです。ごちそうさまでした。
正直寒天ってあんまり好きじゃなかったけど、普通においしかった。
ご厚意で頂いた!天然素材で手作り!キャンプ場で食べる!みたいなのが重なっておいしく感じたのでしょう。
グルメ番組とかでよく見る、「好きじゃなかったけど、これだったらおいしく食べれる!」みたいな。
まあでも管理人さんが、キャンプ場あるあるの不愛想な感じ!ではなくて、めっちゃやさしくて親切。っていうのはそのキャンプ場を楽しめるかどうか、大きな要素だなと改めて思った。

まだ蚊が飛ぶ時期ではなかったけど
蚊取線香の灯りと香りですら癒される。

SOTO「虫の寄りにくいランタン」。ちと音が大きい。
ランタンの灯りにも癒される。
電池式のLEDランタンとかと違って、ガスランタンは風が吹いたり、ガスの出力が時折不安定になって灯りがちらついたりするんだけど、それがまたいい雰囲気を演出。
出力上げれば明るいしイイんだけど、ただ、ガスの音がちとうるさい。
みんなでワイワイBBQ!な時には全然気にならないし、めっちゃ明るいイイヤツ!なんだけど、ソロキャンプでシンミリ…って時は「ヴォー…」っていうガスの音が結構気になる。
ので次はガソリンランタンが欲しくなってきた。
キャンプ行く度に欲しいものが増えていくこの現象に名前をつけたい。
まとめ
高規格キャンプ場並みの設備を誇る「南阿波サンラインモビレージ」。
夏はカブトムシやクワガタ、秋なら海でアオリイカや青物などを狙った釣りもできそうだし、モリをもって素潜りも楽しそう(サザエとかはとっちゃダメ)。
川遊びでカニやエビ、水棲昆虫も発見できそうだし、近くの森林で虫取り、磯遊び、海ガサなど…
キャンプ場周辺だけで丸1日以上楽しむことができるだけでなく、美波町、牟岐町観光の拠点としても。
初心者キャンパーからベテランキャンパー、設備がしっかりしてるから小さなお子さん連れファミリーでも楽しめるキャンプ場。
時期によって、メンバーによって…いろんな楽しみ方ができるし、次は2泊3日ぐらいの日程でゆっくり訪れたい、リピート確実!なキャンプ場「南阿波サンラインモビレージ」でしたー。